true japan

Its Culture, Business, through a Japanese Marketer's Eye.

大手広告会社とGoogleの会話

昔聞いた事のある話しが、某ブログに上がっていました。

 

電通とGoogleの間で交わされた、ジョークのような本当のような交渉

 

これ自体は、単に電通(と言うか、旧来型の総合代理店)がネットを知らない(知らなかった)と言う話しを茶化しているのですが、長くメディアで雑誌とWebの仕事をやってきた身からすると、そんな単純な話しではないなと思います。

 

これの本質なんですが、実はネットの人と広告の人の会話が成立していないのが大きいと思います。

 

私はこの現場にいた訳ではないので想像しかできないのですが、電通の人間は電通用語(まあ、一般の広告業界の人には分かる)で話しをして、Googleの担当者はネット用語で話しをしていたんではないかな。

 

ネットの専門業界にいる方々には、実は広告業界の事が分からない方が多く、メディア側で仕事をしていても、チンプンカンプンな事を言ってくるネット専業代理店の方は多かった。

 

それこそ、広告の発注の仕方から支払いの仕方まで、まったく媒体側の話しを聞かずに、自分たちのやり方を通そうとする。まあ広告業界の商習慣(良い悪いは別にして)を知らない訳で、それは仕方が無いでしょう。

 

よくあった笑い話は、メディアが某ネット専業からの広告受注を断ると(支払いサイトの理由)、「お宅、どうなっても知りませんよ。私たちにはクライアントがついているんですから」的な脅しをかけてくる。

 

でも、元々メディアの方がクライアントとの付き合いが長いので、クライアントは理由を分かっていて、結局ネット専業がメディアに従う。

 

まあ、結果としては従来通りの取引になるのですが、メディアとしても、このようなやり取りは時間の無駄なので、早く進めてしまいたい訳ですね。

 

 

私自身は広告の営業と言う立場にありながら、社外との交渉ではASPベンダーやシステム開発会社との交渉にも携わり、そして社内では同僚のITリテラシの無い人間と、システム部の間での通訳(?)をやったりもしました。