2015年の広告代理店の姿
Advertising Ageより
What Will Agencies Look Like in 2015?
「2015年の広告代理店の姿」というエントリーであるが、Zeta InteractiveのCEOである、Al DiGuido氏は3つのポイントを上げている。簡単にまとめると:
1)スリムな組織と新しいタイトル
従来型の大きな組織ではなく、柔軟で動きの速い小さな組織である必要がある。そして、従来のような役職をベースにした意思決定構造ではなく、より専門的な知識や能力をベースに行動をする組織にシフトしていく。
2)効果分析は必須である
広告キャンペーンの成果は、広告効果とROIが唯一の判断基準となる。このような環境下においては、計測データを解析し理解できる者のみが、ルールを創ることができる。
従来のようにデジタル技術をリース、またはアウトソースする形では、クライアントに対しての十分なサービスは提供出来なくなる。代理店が自ら、テクノロジーを持つような時代になり、有力な開発者を持つ広告代理店が業界をリードしていく。
スリムな組織や効果分析については言わずもがなですが、最後のテクノロジーについては少々疑問がある。
そもそもテクノロジーと言うのは、進化の早いもの。代理店やメディアが自社で抱え込んでしまうことにはリスクがつきまとう。ましてや日本の広告代理店のように、競合となり得る複数の広告主と取引をし、中期的に代理店変更が発生する状況では、広告主毎に発生するニーズに応えることは難しいから。
逆に言えば、広告主であるメーカーに取っては、テクノロジーを保有するメリットがあります。なぜならば、彼らは少なくとも数年間は同じベースでマーケティング分析を続け、過去との比較をしていく訳なので、自社でツールの開発をしていくメリットはあります。