Find JAPAN!

日本で起きていること →何が世界と違うのか? ビジネス/人類学的観点から深い視点での気づきを。文化とマーケティング の観点から日本を見つめ直してみよう。

似非学者と脊椎反射と非ロジカル脳

大手メディアがお行儀良くなり過ぎて、似非学者というか似非文化人みたいな人がWebに書いた事が重宝がられる時代。それなりにちゃんとしたメディア企業で、内容の裏取りをしながら情報を発信しているプロには辛い時代だな。

Buzz系のメディアとかキュレーションとかで、明らかに裏取りができていない話しを見出しにして流布するパターンが多く、ある程度のリテラシーを持ったオーディエンスは騙されないけど、大半は見出しに釣られて脊椎反射でシェアしまくる。その結果、Webの検索結果には同じものが並ぶという悪循環。

こんな事を言う人がいる。

あと3年・・・日本に住めなくなる日 2015年3月31日

この話し(2012年4月27日時点)によれば、『日本のベクレルの平均的代表である三重県は2015年3月31日には、年間5ミリシーベルの被爆量に達し人が住めなくなる」。三重県が平均値とすると、今頃日本はどこも年5ミリシーベルの被曝量に達しており、もう住めないのだな。

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実際には、そんなことはなくて、

永江一石氏のMore Access! More Fun!から引用すると:

福島の放射線量

で確認すると0.15マイクロシーベルト/時・・・なんですよね
で、世界ではと言うと

世界の放射線量マップ

香港 0.15
シンガポール 0.17
フランス ナンシー 0.15
で郡山と同じくらい。

オランダ ロッテルダム 0.33
フィンランド タンベレ 0.59
とかで北欧は一様に高い。郡山の数倍。
福島はチェルノブイリ以上の放射能がまき散らされたという某ブログを信じてるみなさん。チェルノブイリは原子炉が大爆発したんだよ。その破片を防御服もなくて素手で片付けた人たちが死んだの。福島はラッキーなことにベントに成功して爆発しなかったので、放射能の量はチェルノブイリの1/1000以下。放射性ヨウ素の被曝量は桁3つ違うのです。

どう考えても、永江氏の方が裏取りが出来てる文章。武田教授の書いている内容も学者としての見地に基づいているのかもしれないけど、データソースもあやふやであるし、資料として掲載もされていない。

専門外なので武田教授の言う年間被曝量の話と世界放射線測定マップの値を比較するすべを持たないのだけど、(この計測値がフェアであるとすれば)実際の計測値を見る限りは他にも放射線量の多い地域はある。

当然、絶対値も大事だけど、比較として変化量を考えないといけないし、そもそも本当に原発事故後に放射線量が(おそらく間違いないとは思うけど)増えたのか?これは以前の計測データがないから分からないけど、実際に原発事故後に発見された世田谷の放射線の話しなんて、おそらく数十年前から放置されていたラジウムが原因で、その地域では元々高い放射線量に被曝していたことになる。

ここは感情的に脊椎反射をするんじゃなくて、ロジカルに物事を考えていかないと、日本人は世界の情報戦争に取り残される。