ファッショニスタの心を掴めるのか?
スポーツアパレルがファッショニスタの心を掴めないジレンマ
スポーツにおける機能を考えるとスポーツアパレルっていうのは従来のアパレルメーカーの製品より優れている筈なんだけど、ものを売るためのマーケティングの観点からみると、以前某ブランドの方と話したランニングウェアの開発における機能とファッション性のコンフリクトは大きかった。
機能よりもファッション性を重視する女性ランナー達にとっては、デザインというのは一歩も譲れないもの。
「どんなに機能が優れていても、ダサい◯◯のウェアを着て走るくらいならランナーをやめるわw」by某ファッション誌編集者
なので、某メーカーのマーケターの方と話をした時もアディダスとステラマッカートニーのコラボが最大の成功事例とうことでデザインの重要性はマーケターにとって重要。
ミニマリストに機能とファッション性を両立した最近のショーエイ
非常にニッチな分野ではあるが、同様の傾向がヘルメットメーカーにも当てはまる。 安全性という意味で重要なヘルメットの技術的な進化は素晴らしい。しかしながらデザイン的な要素で考えると、多くの国産製品がエアロダイナミクスを取り入れた前衛的なデザインとなっていて、MotoGPの舞台でもない街中で被るにはちょいと恥ずかしいものが多い。
その観点からここ数年のショーエイはうまくやっていて、ファッション性を売りにした製品のプロモーションがうまく行っている事例。現在ヨーロッパのショーエイのサイトで公開されている新製品動画はデザインを優先しながら最新の機能を取り入れた製品の紹介。
このアプローチは2016年にショーエイヨーロッパから発売開始されたJ.O.シリーズがこの流れを作っていて、まずはヨーロッパでの先行販売を経てから日本での展開。Web動画も、クラッシックな欧州テイストを入れており、おそらく今回のEX-ZEROと同じ制作だろうなと。
現在J.O.シリーズは販売店の棚のかなりの面積を占めていて、EX-ZEROもかなり期待の新製品でないかと思われる。