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新聞販売店業の将来?

gendai.ismedia.jp

まず最初に、新聞の宅配制度(というかインフラ)は素晴らしいもので、雨だろうが雪だろうが、いつでも起床前には新聞が届いていて、仮に配達漏れがあっても15分もあれば(ティッシュペーパーと共に)再配達してくれる。(ほぼ)日本の都市部どこにいても新聞が届く制度を作ったのは素晴らしい。

しかし通信インフラが発達した現代では、もうその素晴らしいインフラは役割を終えているのだと思う。さて、新馬運販売店業はここからどこに向かうべきなのか?

 

最近の経験:

平日に自宅で仕事中玄関ベルが。近所の新聞販売店(朝日)らしい。

最近紙の購読を止めたのだが、どうにか再開してほしいと。話を聞くと、自宅の地域の販売店のテリトリーが変わるらしく、来週以降はその販売店は我が家の玄関ベルを押すことすら出来ないらしい?なので、お盆の時期だけでも購読をお願いしたいと。

疑問1 何で読まない新聞を購読して欲しいとお願いできるのか?

疑問2 いつのまにか我が家はとある組織の縄張りに取り込まれていたw

そもそもコンテンツとして読む価値が無いので購読をやめた訳だし、テリトリーにしても販売店網の都合があるのだろうが、ユーザーには関係ない話。

 

数年前の経験:

当時、日経と朝日の2紙を購読していた。特に朝日が読みたいわけでもなく、ただ嫁が景品目当てに朝日か読売の条件の良い方を選んだだけ。たまたま朝日の販売店が日経の販売店も兼ねているので配達も一緒だし請求も一緒で都合がよかったのは確か。

とある週末、例によって新聞の勧誘が。読売を購読して欲しいと。朝日と日経を取ってるから不要と伝えると、面白い提案が。

売店:「ウチも日経扱ってるので、日経だけでもウチに回してください」

私:「う〜ん、ウチに何のメリットがあるの?」

売店:「・・・・・・・(沈黙)」

 

すべて販売店側の都合で営業をしている訳で、これって自分が過去にやってきた営業では考えられない手法。どんな営業においても同じだと思うけど、何かをお客様に提案するときは、必ず何かメリットを出せないと説得力がない訳であって、それをやることによって顧客が徳をするなら是。

 

新聞販売店の今後

新聞販売店がやるべき事が新聞の販売であると考えると、今後は紙の販促ではなくて、紙からデジタルのシフトを支えていくことではないか?そう考えると可能性としては:

・電子版の販促

・PC等の機材がない購読者向けにタブレットや新聞購読の専用端末の販売

・上記デバイスを利用のためのインタネット回線の販売

・デジタルリテラシーの低いユーザー向けのサポート

 

何となくインターネット回線の販売代理業と同化していくような気もするが、各販売店が持っている顧客リストを従来の「新聞購読者リスト」ではなく「情報インフラの販売先リスト」と考えていくくらいしか打つ手は無いのかもしれない。

 

ファッショニスタの心を掴めるのか?

スポーツアパレルがファッショニスタの心を掴めないジレンマ

スポーツにおける機能を考えるとスポーツアパレルっていうのは従来のアパレルメーカーの製品より優れている筈なんだけど、ものを売るためのマーケティングの観点からみると、以前某ブランドの方と話したランニングウェアの開発における機能とファッション性のコンフリクトは大きかった。

機能よりもファッション性を重視する女性ランナー達にとっては、デザインというのは一歩も譲れないもの。

「どんなに機能が優れていても、ダサい◯◯のウェアを着て走るくらいならランナーをやめるわw」by某ファッション誌編集者

なので、某メーカーのマーケターの方と話をした時もアディダスとステラマッカートニーのコラボが最大の成功事例とうことでデザインの重要性はマーケターにとって重要。

ミニマリストに機能とファッション性を両立した最近のショーエイ

非常にニッチな分野ではあるが、同様の傾向がヘルメットメーカーにも当てはまる。 安全性という意味で重要なヘルメットの技術的な進化は素晴らしい。しかしながらデザイン的な要素で考えると、多くの国産製品がエアロダイナミクスを取り入れた前衛的なデザインとなっていて、MotoGPの舞台でもない街中で被るにはちょいと恥ずかしいものが多い。

            https://www.shoei.com/products/assets/X-14_de-Angelis_TC-1front.png

その観点からここ数年のショーエイはうまくやっていて、ファッション性を売りにした製品のプロモーションがうまく行っている事例。現在ヨーロッパのショーエイのサイトで公開されている新製品動画はデザインを優先しながら最新の機能を取り入れた製品の紹介。

vimeo.com

 このアプローチは2016年にショーエイヨーロッパから発売開始されたJ.O.シリーズがこの流れを作っていて、まずはヨーロッパでの先行販売を経てから日本での展開。Web動画も、クラッシックな欧州テイストを入れており、おそらく今回のEX-ZEROと同じ制作だろうなと。

youtu.be

 現在J.O.シリーズは販売店の棚のかなりの面積を占めていて、EX-ZEROもかなり期待の新製品でないかと思われる。

グローバル販売網における差別化は出来ないのだろうか?

以前からウォッチしている二輪市場。最近ちょっと変化があったので、4月にエントリーをしてみたが、以前のポストで自分が書いてたことと、ちょっと変わってきたなと思い考えてみた。

2015年のエントリーには

”ハーレーダビッドソンが他のメーカーに勝っているのは、その圧倒的なユーザーインターフェース(UI)とユーザーエクスペリエンス(UX)なのかな。

なんて書いていたけど、だいぶ事情が変わってきている感があって、今年の4月の統計を見ていると、だいぶユーザーエクスペリエンスが退化しているような気もする。Webサイトのユーザービリティも下がってきているし、これからハーレーダビッドソンがどんな方向に向かっていくのかは注目。

afuruya.hatenablog.com

 

 

変わりゆく国内二輪市場

某外国メーカーの状況を調べようと以前個人的に調査してみた国内二輪市場について、3年ぶりにアップデートしてみたところ、この数年でも大きく環境が変わってきていることが判明。

2015年以降停滞気味ではあるが過去5年間で見ると順調に成長しているようにみえる国内2輪市場(2011年比160%)。しかしリーマンショック前の2008年と比較すればやっと70%程度の実績である。日本自動車工業会(JAMA)の統計が2016年までしかないのだが2017年の実績をみたときに改めて精査してみたい。

 そして 同期間で見たときに輸入二輪車の販売は12%の伸びとなり、国産との価格差を考えると検討しているが、メーカー別のシェアには大きな変化が起きている。

 

youtu.be

登録台数的には米ハーレーダビッドソン(HD)がトップではあるが、独BMWが5年前比160%と国産車並みの伸びをみせている。2011年には15%のシェアだったものが最新の2017年の実績では25%となっており、数年のうちにはHDを脅かす存在になることは間違いない。そしてその下をみても、嘗てシェア3位を守っていた伊ドカティの位置をオーストリアKTMが脅かすようになっている。

youtu.be

 HD、BMWは別格として、かつては日本メーカーがナーチャリングしたユーザーを外国車が獲得するというスキームは終わっていて、自社自らユーザーをナーチャリングできるメーカーが強みを発揮している。典型的な例がKTM。モトクロスやエンデューロといったファンバイクを提供しながら、そのユーザー層を見事に取り込んでいるのではないか?

youtu.be

かつて80 年代の日本では、原付から自動二輪が若者に限らず、生活者の移動手段から趣味まで大きな消費を占めていた。まだそんな環境がアジアには残っているけれど、それだけでは国内の産業は廃れてしまうなと。

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